Q.日本語学校を設立する流れは?

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執筆者船井総研教育・保育業界コンサルグループ
コラムテーマ経営課題FAQ
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A.日本語学校を設立する流れは、大きく分けて「1.不動産と人員体制の確保」「2.カリキュラム編成などの事前準備」「3.文部科学省への事前相談・申請」「4.各種審査(書面・実地・面接)の通過」「5.認定・開校」の5ステップです。申請は年2回あり、事前相談が必須となるため、開校時期から逆算した長期的なスケジュール管理が必要です。

1. 不動産の確保と人員体制の構築(開校1年半〜2年前)

日本語学校設立に向けた最初のステップは、要件を満たす校地・校舎の確保と、中核となる人員の採用です。校舎は原則として設置者の自己所有であることが求められ、115㎡以上かつ同時に授業を行う生徒一人当たり2.3㎡以上の面積が必要です。不動産の取得と並行して、学校運営の柱となる「校長候補者」を早期に採用します。その後「主任教員」や「事務を統括する職員」、各種教員を採用していきます。特に運営の中核となる3役(校長・主任教員・事務統括者)は、文部科学省へ申請を行う時点で既に雇用している必要があるため、早い段階からの採用活動が不可欠です。

2. カリキュラム編成などの事前準備(開校1年半〜1年前)

人員体制が整ってきた段階で、校長や主任教員を中心にカリキュラムの編成を進めます。現在、文部科学省の認定審査では教育の質が厳しく問われており、従来の「文法積み上げ型」ではなく、国が示す「日本語教育の参照枠」に対応した実践的な「タスク中心型」のカリキュラムを作成することが求められます。同時に、教室の備品購入を進めながら、文部科学省へ提出するための申請書類を作成します。事業計画書、収支見込、教育課程の概要、各種規程など、膨大な書類を漏れなく準備する必要があります。

3. 文部科学省への事前相談と申請手続き(開校の約1年前)

準備が整ったら、文部科学省へ「認定日本語教育機関」としての申請手続きに入ります。申請時期は年度に2回(例:5月下旬締切と10月下旬締切)ありますが、申請の前に必ず「事前相談」を受けなければなりません。指定された期間内にオンラインの予約フォームから事前相談の申し込みを行い、文部科学省の担当官と書類の過不足や法令要件の形式的な確認を行います。事前相談で指摘された事項を修正・反映させた上で、最終的な本申請(申請書類の提出)を行う流れとなります。

4. 各種審査(実地・書面・面接)の通過と認定・開校(申請〜開校まで)

申請書の提出後は、文部科学省による厳格な審査プロセスが始まります。まず必要に応じて担当官による実地確認が行われ、その後、審査会の複数委員による一次審査(書面審査)が実施されます。これを通過すると、審査会全体で行う二次審査へと進み、原則として全ての申請機関に対して面接審査が行われます。面接審査には設置者、校長、主任教員が出席し、学校の設置経緯や教育目的、資金調達の状況などが厳しく問われます。これら全ての審査を経て「可」の判定を受けると、申請から約半年後に認定が下り、翌年の4月または10月に晴れて開校となります。

【船井総研の提言】

文部科学省の管轄移行に伴い、日本語学校の審査は「形式」だけでなく「教育の質」も問われるようになり、新設校の直近の認可率は約40%程度と決して高くありません。そのため、1回で審査を通す計画を組むのではなく、1回目の申請で論点を明確にし、2回目の再申請で確実に認定を取得する長期的なスケジュールが定石です。余裕を持った計画で確実な準備を進めましょう。

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執筆者 : 船井総研教育・保育業界コンサルグループ

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