Q. 日本語学校は増加している?

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執筆者船井総研教育・保育業界コンサルグループ
コラムテーマ経営課題FAQ
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A.日本語学校への入学者数はコロナ禍前を上回る約16万7千人となり、需要は急激に増加しています。政府の「留学生40万人計画」や育成就労制度を背景に、人材確保を狙う他業種からの新規参入が相次いでいます。一方で文部科学省の新認定制度により審査が厳格化し、業界再編も進んでいます

1. コロナ禍を越えて急増する日本語学校の入学者数

現在、日本国内には進学や就職を希望する外国人を対象とした日本語学校が全国で650校程度存在しています。近年、日本語学校への入学者数は目覚ましい回復を見せており、直近のデータでは約16万7千人と、新型コロナウイルス感染拡大前の水準を超える入学者数を記録しています。また、国際交流基金の調査によると、世界の日本語学習者数は初めて400万人を超え、過去最多となりました。海外において「日本は欧米系と比べて学費が安い」「日本で働きたい」といったニーズが高まっており、日本語学校の対象となる市場規模は国内外で確実な増加傾向にあります。

2. 政府の「留学生40万人計画」と広がる就労市場への期待

日本語学校の需要増加を後押ししているのが、政府の積極的な外国人材受け入れ政策です。2023年には、内閣府から外国人留学生を40万人まで引き上げる計画が発表されました。さらに、日本の少子高齢化に伴う労働力不足を背景に、「育成就労ビザ」の取得に必要な試験が、日本語学校での研修(100時間)を受講することで免除される方針が示されています。これにより、日本語学校は従来の「留学生の受け入れ先」としてだけでなく、将来的な「就労を希望する外国人労働者の育成機関」としての役割も期待されており、ビジネスの裾野が大きく広がっています。

3. 多業種からの新規参入による市場の活性化

市場の拡大を見越し、異業種から日本語学校ビジネスへ新規参入するケースも増加しています。例えば、人材不足が著しい流通、飲食、旅館、介護といった民間企業や人材派遣会社が、自社で採用する質の高い外国人材を安定的かつ直接的に確保する「出口(採用)戦略」の一環として学校を設立する動きが活発です。また、大学や専門学校が自校への入学者を囲い込むために留学生別科や日本語学科を設置するケース、海外の留学エージェントや登録支援機関が日本国内の入り口として開設するケースなど、各社の強みを活かした多様なビジネスモデルでの参入が増加しています。

4. 文部科学省の新認定制度による「質の転換」と業界再編

需要と新規参入が増加する一方で、日本語学校を取り巻く環境は大きな転換期を迎えています。これまで入国管理局長が行っていた日本語学校の管轄が文部科学省へ移管され、全ての日本語学校が新たな「認定審査」を受けることになりました。この新制度では、単なる形式的な基準だけでなく、教育の質や理念、「日本語教育の参照枠」に準拠したカリキュラム編成などが厳しく問われます。直近の新設校の認可率は約40%程度に留まっており、容易には開校できない状況です。今後は単なる学校数の増加にとどまらず、基準を満たせない学校の淘汰や質の高い学校への統合といった業界再編がさらに進むと予想されます。

【船井総研の提言】

日本語学校は株式会社での設立が可能であり、他事業との強力なシナジーが見込める成長市場です。参入の好機ですが、文部科学省の厳格な認定審査を通過するには質の高い教育課程の編成と人材確保が不可欠です。最新の審査傾向を熟知した専門家と連携し、戦略的な事業計画で確実な認定取得を目指しましょう。

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執筆者 : 船井総研教育・保育業界コンサルグループ

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