せっかく採用した新卒保育士の早期離職…その原因は「研修」で防げます!
いつもお読みいただきありがとうございます。
株式会社船井総合研究所の塚本です
いよいよ新年度が間近に迫ってまいりました。新たな職員を迎える準備でお忙しくされている園も多いかと思います。
保育業界全体で人材獲得競争が激化する中、多大なコストと労力をかけて採用した新卒保育士には、一日でも長く、そしてイキイキと園で活躍してほしいですよね。
しかし実態として、「数年で早期離職してしまう」というお悩みの声を多くの経営者様から伺います。実は、新卒保育士の早期離職を防ぎ、定着率を高めるためには「入職直後の新卒研修」が非常に重要な役割を果たします。
本日は、新卒研修が定着率向上に効果的な理由を、3つのポイントから解説いたします。
理想と現実のギャップを埋め、「想定外」を減らす
新卒保育士の多くは、「子どもが好き」「理想の保育をしたい」という強い情熱を持って入職してきます。
しかし、実際に現場に出ると、子どもへの保育はもちろん重要ですが、日々の事務作業や職場の人間関係、そして保護者対応など、多岐にわたる業務が大切な仕事の一環として待っています。
こうした現実の業務について、事前にしっかりと伝えておくことが重要です。現場で起こりうる現実的な課題と、その対応策を研修で伝えておくことで、入職前の理想と現場での現実のギャップを埋めることに役立ちます。
事前の心構えができていることで、想定外の事柄に直面した時も戸惑うことなく、前向きに取り組むことができるようになります。
「わからない」と言える環境が「心理的安全性」を作る
定着率が高い園に共通している大きな特徴として、新人が「わからないことを、わからない」と素直に言える空気があることが挙げられます。
新人の離職理由で常に上位にくるのが「職場の人間関係」ですが、その根本には「質問しづらい雰囲気」があります。忙しそうに動き回る先輩保育士の背中を見て、「今話しかけたら怒られるかも…」と遠慮してしまう新人は非常に多いのです。
研修では、社会人としての基本である「報告・連絡・相談」の重要性を伝えるだけでなく、その「正しいやり方」を体系的に教え込みます。例えば、「先輩の仕事の区切りを見て、『今、3分ほどよろしいでしょうか』とクッション言葉を挟んで聞く」といった具体的なコミュニケーションの型です。
これにより、新人は「誰に・どう聞けばいいか」という不安が解消されます。「聞き方がわからないから、自分で勝手に判断してミスをする。そして怒られて自信を失い辞める」という負のループを断ち切るには、最初の研修の段階で「型」を教え、園内に心理的安全性を担保することが不可欠なのです。
「同期」のつながりで孤立させない、精神的なよりどころ作り
保育の現場はクラス担任制という特性上、どうしても閉鎖的な空間になりがちです。一日中子どもと向き合い、大人(職員)とゆっくり話す時間が少ない中で、新人は「自分の悩みを誰にも打ち明けられない」と孤独を深めてしまいやすい環境にあります。
ここで大きな支えとなるのが「同期」の存在です。
入職時や定期的に新卒を対象とした園内研修を行うことで、同期同士が顔を合わせ、「悩んでいるのは自分だけじゃないんだ」と共感し合える場を作ることができます。
さらに、外部の合同研修などへ参加させることも非常に有効です。園内の先輩や同僚には少し相談しづらい悩みであっても、研修で出会った利害関係のない「他園の同期」になら気兼ねなく話せることが多々あります。
いかがでしょうか?
本日は、新卒研修が定着率向上に効果的な3つの理由についてお伝えしました。
現場の先輩保育士の負担を減らしつつ、新人が安心して成長できる環境を整えることが、結果的に園全体の保育の質向上へとつながっていきます。
詳細な内容や園の状況に合わせた実施方法は個別の経営相談でお伝えすることが可能ですので、少しでも気になる方はお気軽にお問い合わせください。

