多様なニーズに応える保育園経営――専門性と職員の誇り

  • 保育園・こども園・幼稚園
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更新日
執筆者張 曄
コラムテーマ経営戦略
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暑い日が続いておりますが、体調管理はいかがでしょうか。夏の保育現場は何かと気を張る時期かと存じますが、経営者・理事長・園長の皆さまも、どうかご自身の健康を大切にお過ごしください。

さて、来年度に向けた事業計画を検討されるこの時期、「そろそろ新しい一歩を踏み出したい」と考えていらっしゃる経営者様も多いのではないでしょうか。本コラムでは、児童発達支援・放課後等デイサービスや産後ケアへの参入を通じて、「地域への貢献」「専門性の高い支援」「職員のやりがい」という3つの価値をどう実現できるのか、これから参入を検討される方に向けてお届けします。

こんな未来を描いていませんか?

・目の前の家族一人ひとりの状況に合わせた、多様なニーズに応えられる園になりたい
・発達に特性のある子どもや、その保護者にも専門性高く寄り添える存在になりたい
・職員がやりがいを持って働ける、成長を実感できる職場をつくりたい
・保育料収入だけに頼らず、地域から本当に必要とされる事業の柱を育てたい

これらは、船井総合研究所にご相談いただく多くの経営者様が共通して描いている未来像です。実はこの3つの想いは、児発・放デイや産後ケアへの参入によって、同時に実現していくことができます。

多様な地域のニーズに応える園へ

一つの家庭が抱える悩みは、実は保育だけにとどまりません。出産直後の不安、発達の心配、就学後の居場所づくりなど、子育ての悩みは時期によって形を変えていきます。

たとえば、出産直後の心身の不安には産後ケアが、就学前の発達の心配には児童発達支援が、そして就学後の放課後の居場所には放課後等デイサービスが、それぞれ応えることができます。保育園がこうした変化に一つひとつ応えられる機能を持つことで、地域の家族にとって「困ったときにまず相談する場所」になることができます。

こうした機能を園が持つことは、単なる事業拡大ではなく、地域に根差した多様なニーズへの応答そのものです。船井総合研究所では、この考え方を保育園経営における「多角化多機能化」というキーワードでご提案しています。

専門性高く、家族に寄り添う支援へ

看護師・理学療法士・言語聴覚士といった専門職が加わることで、園が提供できる支援の幅と深さは大きく広がります。

大切なのは、専門職を「新規事業の担当者」として孤立させるのではなく、保育士と専門職がチームとして一人ひとりの子どもに向き合う体制を作ることです。専門職の知見が日々の保育にも還元されることで、園全体の支援の質が底上げされ、家族一人ひとりの状況に寄り添った、きめ細やかな支援が実現していきます。

これは、産後ケアにおいても同様です。助産師や保健師と連携しながら、出産直後の母親の心身に丁寧に向き合う体制を整えることが、家族からの深い信頼につながっていきます。

職員がやりがいを持って働ける環境へ

新規事業への参入は、実は職員にとっても大きな意味を持ちます。専門職と関わる中で保育士自身の専門性が磨かれ、子どもの発達を長期的に見守ることで支援の成果を実感しやすくなります。また、多機能な園で働くこと自体が職員自身のキャリアの幅を広げ、「地域に必要とされている」という実感は、日々の仕事への誇りにもつながっていきます。

船井総合研究所がこれまで支援してきた園様の中には、児発・放デイや産後ケアへの参入をきっかけに、職員の定着率や採用への応募状況が改善したという声も少なくありません。やりがいのある職場は、結果として職員採用の面でも園の魅力を高めてくれます。

まとめ

児童発達支援・放課後等デイサービスや産後ケアへの参入は、「多様な地域のニーズに応える」「専門性高く家族に寄り添う」「職員がやりがいを持って働ける」という3つの価値を同時に育てていく取り組みです。

自園の地域で、家族がどんな悩みを抱えているか改めて考えてみる
保育士と専門職が力を合わせられるチームのかたちをイメージしてみる
新規事業が職員のやりがいや成長にどうつながるか、職員と話してみる

まずはこうした視点から、自園らしい新規事業の形をイメージすることから始めてみてはいかがでしょうか。

船井総合研究所では、実際に児童発達支援・産後ケア事業を園に併設し、地域に必要とされる存在へと成長させた社会福祉法人様の事例をもとに、「【保育業界向け】多角化・多機能化セミナー2026」を開催いたします。社会福祉法人寿光福祉会 理理長 巖水瑠華氏をゲスト講師に迎え、実際の成長のプロセスや、これから参入する方に向けた具体的な進め方まで、分かりやすく解説いたします。

新しい一歩を検討されている経営者・理事長・園長の皆さまは、ぜひこの機会にご参加ください。

【開催場所】
船井総研グループ 東京本社 サステナグローススクエア TOKYO(八重洲)

【開催日程】
2026年8月24日(月)

【開催時間】
14:00~17:00

【参加費用】
一般価格 (1名様):税込33,000円 (税抜30,000円)
会員価格 (1名様):税込26,400円 (税抜24,000円)

セミナー詳細・申込はこちらから

執筆者 : 張 曄

明治大学を卒業後、株式会社船井総合研究所に入社。 認可保育園や企業主導型保育園における採用・集客・ブランド構築支援を専門とする。 官公庁案件の調査業務や児童発達支援事業の開設・運営支援に加え、昨今は認定日本語教育機関の認定申請支援にも注力。 複雑な行政申請を伴う事業開設から、その後の安定運営までを一気通貫でサポートできるのが強みである。