「気になる子」の高校卒業後を支える|保育×就労継続支援B型 新規立ち上げセミナー

  • 保育園・こども園・幼稚園
公開日
更新日
執筆者児玉 梨沙
コラムテーマ新規事業・業態付加,セミナー・研究会のご案内
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いつも コラムをご覧いただきありがとうございます。
株式会社 船井総合研究所 福祉グループの児玉梨沙です。

ここ2回のコラムでは、高知県の学校法人せいわのわ様が就労継続支援B型「アルペンワーク」を立ち上げた経緯と、実際にお願いしている仕事の中身をご紹介しました。

前回のコラム▼
https://kyouiku-hoiku.funaisoken.co.jp/blogs/column/hoiku20260929

前々回のコラム▼
https://kyouiku-hoiku.funaisoken.co.jp/blogs/column/hoiku20260914

今回は少し視点を変えてお話しします。就労継続支援B型は、園の裏方業務を担う「仕事の受け皿」であると同時に、園で出会った「気になる子」のその先を支える「進路の受け皿」にもなりうる。そう捉えると、この事業の見え方が変わってきます。

園で増え続ける「気になる子」と、その先の不安

近年、幼稚園・保育園・認定こども園で、発達の特性に応じた支援や、集団生活での配慮が必要な「気になる子」が増えていると感じていらっしゃる先生方は多いと思います。そうした子どもたちを支えるために、この数年で児童発達支援や放課後等デイサービスを立ち上げた法人も少なくありません。園の中に支援の場をつくることで、就学前からの一貫した関わりができるようになりました。

一方で、保護者の方から、こんな言葉をかけられたことはないでしょうか。
「この子は、この先どうなるんでしょうね」
「ずっと◯◯先生に見てもらえたらいいのに」

支援の切れ目は、学校を卒業したあとに訪れる

児童発達支援や放課後等デイサービスは、おおむね学校に通う年齢までの支援です。ですから、高校を卒業したあとの「その先」は、法人の中だけでは十分に用意できないことが多いのが実情です。

一般企業での就労が難しい。受け入れ先が地域に限られている。ご本人もご家族も、先の見えない不安を抱えたまま、園や事業所を卒業されていく。その姿をいちばん間近で見ているのが、園の先生方なのだと思います。

この「高校卒業後のその先」の受け皿になりうるのが、就労継続支援B型です。

学校法人せいわのわ様も、法人内で運営していた就労準備型放課後等デイサービスの卒業生が少しずつ出てくる中で、「卒業したあとの進路先も、できれば法人の中でつくれないか」という思いを、数年前から強く持たれていたといいます。放課後等デイサービスから就労継続支援B型、そしてその先の一般就労まで。切れ目のない流れを法人の中につくることが、この事業の出発点でした。

卒園児の「心の拠り所」になるという選択肢

就労継続支援B型は、一般企業で働くことが難しい方や、体調・特性に合わせて働きたい方が、雇用契約を結ばず、自分のペースで「働く」経験を積める福祉サービスです。対象には、身体・知的・精神の障がいや発達の特性、難病のある方が含まれます。

ここ数年は、大人になってから精神的な不調を抱える方も増えています。学校を卒業し、社会の一線から離れてしまう。人とのつながりが薄れていく。そんな卒園児たちにとって、安心して通える場所があり、誰かの役に立てる役割があることは、何よりの支えになります。

長年かけて関係を築いてきた園だからこそ、「卒園したあとも、ずっと見ていられる」。これは、他の事業者にはなかなか真似できない、保育事業者ならではの強みです。

事業としての魅力——多角化が、少子化時代の成長につながる

そして、忘れてはならないのが事業としての魅力です。参考として、セミナーでご紹介するモデルケース(愛知県名古屋市=3級地、定員20名・施設外就労を含め定員40名、平均工賃月額3万5,000円〜4万5,000円)では、1日の平均利用者40名×月22日×1日805単位で、月間の保険収入は約708万円。これに生産活動収入が加わり、年間売上9,000万円・営業利益3,000万円のラインが見えてきます。※単価や工賃の設定、事業内容によって収支は大きく変わります。

少子化が進み、園児募集そのものが難しくなる時代だからこそ、園児数に左右されにくい収入の柱を、法人の中にもう一つ持つ意味は大きいはずです。今回ご紹介した「卒園後の支援」は、事業の多角化という経営テーマと、目の前の子どもの未来という支援テーマが、同じ方向を向いています。営利と理念、その両方を追いかけられる事業は、そう多くありません。

11月開催!「保育×就労継続支援B型 新規立ち上げセミナー」

アルペンワークを実際に立ち上げた学校法人せいわのわ 福祉部 統括責任者の谷岡正浩様を特別ゲストに迎え、本セミナーを東京・大阪の2会場で実施します!
物件選定から採用、行政との事前相談、指定申請、開所後の運営まで、“現場のリアル”が聞けるセミナーです。

<このような方におすすめ>
・既存の事業ノウハウを活かし、次なる新規事業へチャレンジしたい方
・児童発達支援・放課後等デイサービス卒業後のその先の支援を考えたい方
・保育現場の業務負担を軽減し、働きやすい環境づくりを進めたい方
・園で出会った気になる子の卒業後の支援まで考えたい方
・保育×就労継続支援B型の立ち上げ方を基礎から学びたい方

【日時・会場】
東京会場:2026年11月16日(月)14:00~17:00
大阪会場:2026年11月24日(火)14:00~17:00
※講義内容は両会場とも同じです。ご都合のよい会場をお選びください。

【参加料金】
一般価格 30,000円(税込 33,000円)/ 一名様
会員価格 24,000円(税込 26,400円)/ 一名様

セミナー詳細・申込はこちらから

執筆者 : 児玉 梨沙

宮崎県出身。東京大学教育学部を卒業後、船井総合研究所に入社。 保育園や幼稚園などの子ども・子育て支援分野、そして児童発達支援・放課後等デイサービスや就労継続支援事業など、障がい福祉分野において、事業展開、マーケティング戦略、マネジメント戦略など、多岐にわたる分野でコンサルティングを行う。 自治体の「こども計画」策定などにも携わっており、豊富な実績と、官民双方における幅広い経験に基づき、クライアントに最適なソリューションを提供する。